2014年3月27日木曜日

東京地裁、AppleはSamsungの特許権侵害せず


日本経済新聞によると25日、Apple日本法人がSamsung特許権を侵害していないことの確認を求めた訴訟の判決が東京地裁であり、「(Samsung側は)特許権侵害に基づく損害賠償請求権を持たない」とApple側勝訴を言い渡したと伝えています。

今回の問題となっているのは、iPhone 4sやiPad 2などで使われている基地局にデータを安定転送する技術で、長谷川裁判長は、Appleのスマホは同社独自の計算による転送方式を採用しており「Samsungの特許の構成要件に当たらない」と判断し、Samsungが損害賠償を求める権利はないと結論づけています。


AppleとSamsungに巡っては、別の裁判で、国際的な業界団体に対し、他社の特許使用申請に応じる旨の宣言(FRAND宣言)をしていたことを重視し、Appleが勝訴となったという判例があります。
この判決は特許権者の損害賠償請求権を認めないとする判決は日本で初めてで、世界的にも極めて珍しい判例とみられているようです。

ハイテク企業による特許訴訟での高額賠償請求については、数年前歯止めが効かない状態になりつつありましたが、ここへきて適正価格にてライセンスする点がかなり整備されてきてはいるように思えます。(ニュースで出てないだけかもしれませんが)
こういうのが本当に整備されないと、技術革新が止まってしまう可能性がありフェアな競争が妨げられる恐れもありますから、ポジティブに捉えてます。

参考記事:日本経済新聞
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